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![]() 30年以上も司法書士を続けて来られている、超ベテランの先生。もちろんまだまだ現役でいらっしゃいます。 一生の仕事としての勤められている司法書士、その魅力をお伺いいたしました。
大学卒業後、不動産関係の仕事に就きたくて、宅地開発・分譲を主に行っている会社に就職したのですが、組織の一員として仕事をすることが肌に合わず、2ヶ月足らずで退社しました。その後、大学4年間で学んだ法律の知識を生かせる仕事は何か、そして他人の指図を受けないで自分の意のまま自由に仕事ができる仕事は何かと、調べに調べた末、出た結論が、当時としてはあまり知られていなかった司法書士でした。
司法試験の短答式は合格したことがあったので、司法書士なら簡単に受かるだろうとタカを食っていたところ、 実際はこの試験も大変狭き門であることを、何度も失敗することによって思い知らされました。 最初の会社で知り合った同期より、親類が司法書士をしているということで紹介を受け、そこでお世話になって実務に大分自信ができた後にもかかわらず合格できなかったので、結婚を機に本格的に取り組むことにしました。 自分の性格からも、相当プレッシャーをかけないと駄目だと気づき、崖っぷちに自分を追いやることにしたのです。 7月に一次試験を受験し、10月の発表までの2ヶ月のブランクが相当ロスになることがわかり、2年計画で勉強を おこないました。自分の実力を知るために、専門学校の公開模試に参加し、1年目は六法と基本書を何度も読み込み、後の 1年は徹底的に過去問題に取り組みました。 仕事も家庭もあったので、受験勉強に費やした時間はさほど多くなかったように思うのですが、こういった勉強法が 自信につながり、模試もいい成績を残せるようになって晴れて合格となりました。要は集中することが大切であるという ことです。
合格後2年は、そのまま事務所で仕事を続け、その後高校時代の友人と共に開業しました。田舎出身のため、地盤も看板もカバンもないため、共同経営で出発することにしたのでした。 当時は、銀行を取引先にすると不動産登記の仕事が安定して入ってきたので、こぞって銀行へ営業に行っていました。司法書士の紹介を行っている法務局の近くで開業するのが常識でしたが、あえて銀行の近くを選び、不動産と会社の登記に業務内容を絞り、慣れていない訴訟業務の依頼があった場合は、他の事務所を紹介していました。 不動産、会社登記の仕事を専門に行うことにより、税理士や会計士の方々とも知り合いとなり、徐々に会社登記の仕事が増え、銀行からの距離の利から思いもよらぬ仕事が舞い込んでくるようになりました。 最近では、司法書士の業務範囲が増えてきていますが、慣れた仕事が一番と、相変わらず登記業一辺倒ですが、今後は将来を考えて成年後見の仕事にも取り組めたらと思っています。
何といっても自由業というところですね。他人にとやかく言われずに自分の責任の下、自分の判断で仕事をすることが できるというところです。しかも、自分の知りえた知識、経験を生かして国民の大切な財産を守ることができます。 そして、年齢にかかわらずに仕事が続けられ、どんな人を相手にしても対等に仕事ができるというところが魅力かと思います。 またこの業界は、司法書士会という大きな木が各司法書士を守ってくれて、会と司法書士個人の間の信頼が厚いこと、 そして司法書士同士のつながりも強く、お互いが尊敬し合っている、今時では大変不思議な業界だと思うのです。 同業者同士の醜い争いなど見たことも聞いたこともないので、何か見えない紳士協定でも結ばれているかのようなのです。
司法書士は、正義・誠実を重んじなければ勤めていけない仕事です。常に自分を見る自分がいて、その声に 軌道修正されて今までやってくることができたのだと思います。30数年この仕事が続けられているのも、この職業に誇りを感じていることが一番の理由であると思います。 司法書士には会社のように「60歳で定年」という決まりがないので、生涯現役として国民のために働くことができます。実際、80歳で現役という方もいらっしゃるそうです。
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